TOP
 
商品紹介
 
開発意図・論文
 
医療機関の声
 
点滴事故の実態
 
教授推薦文
 
使用医療機関
 
お問い合わせ・注文
 
 
 
はじめに 使用方法 実験 考察 まとめ


次に掛け布団の違いによる頚部、肩部の表面体温の違いを比較する事で末梢循環の評価を行った。
対象は20から40代の全身状態良好な女性5人とした。室温は空調機で20度に設定し、被験者は自宅で使用している寝着を着用とした。掛け布団はデザインに変更を加えた物と加えていない物の両方を使用して比較した。この掛け布団はデザインが異なる以外のその材質等については同一である。その他の枕、敷き布団等の寝具は全て同じ物を使用した。
被験者は室内で約10分間椅子に座り安静を保持した後にサーモグラフィーにて頚部から肩部を撮影した。その直後から約二時間にわたり一方の掛け布団を使用させ、使用後に再度サーモグラフィーにて頚部から肩部を撮影した。
その後六時間以上の時間を空けた後に同様の条件下で他方の掛け布団を使用させ、サーモグラフィーで同様に撮影した。
デザインに変更を加えていない寝具の使用前後、デザインに変更を加えた寝具の使用前後のサーモグラフィーによる頚部肩部の画像による表面体温の上昇比較を行い、その効果を判定した。
 
●被害者:25歳・女性
通常布団使用   デザイン布団使用
点滴開始前 点滴開始後   点滴開始前 点滴開始後
●被害者:33歳・女性
通常布団使用   デザイン布団使用
点滴開始前 点滴開始後   点滴開始前 点滴開始後
●被害者:34歳・女性1
通常布団使用   デザイン布団使用
点滴開始前 点滴開始後   点滴開始前 点滴開始後
●被害者:34歳・女性2
通常布団使用   デザイン布団使用
点滴開始前 点滴開始後   点滴開始前 点滴開始後
●被害者:46歳・女性
通常布団使用   デザイン布団使用
点滴開始前 点滴開始後   点滴開始前 点滴開始後
結果
サーモグラフィーでの結果を示す(Fig6-10)。結果は左側が普通のデザインの寝具を使用した場合、右側がデザインされた寝具を使用した場合で、左画像が使用前、右画像が使用後である。画像上、一例を除き、掛け布団の種類にかかわらず頚部、肩部の表面温度は上昇した。しかし、その程度はデザインに変更を加えた掛け布団を使用した方に高い傾向が認められた。